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猫と相撲と文房具(ときどき野球)。猫町フミヲの妄想の日々。


by nekomachi_fumiwo
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ドモホルンリンクルと抜け駆け。

主婦が見るような時間帯のドラマを見ているせいだろうが、どうもドモホルンリンクルやSK-2といった基礎化粧品(で合っているのだろうか)のCMが多いように思う。
どちらも素肌の美しさを強調したもので、見ているとなんとなく焦る。
「三十代からの基礎化粧品」というドモホルンリンクルのキャッチコピーが、いつのまにかそう遠い話でもなくなっているのもショックだ。
数え年でいうとすでに三十代なのだ。

とはいえ、私のスキンケアというものはあってなきに等しい。
ただ水で顔を洗っているだけなのだ。
水といっても何か特別な水というわけではなく、ただの大阪の水道水である。
顔を洗ったあとに何かつけたりもしないし、お風呂上がりに何かするわけでもない。
というか、何をしたらいいのか知らない。
学ばずにずるずるとこんな歳になってしまったのだ。
幾度か学ぶ機会はあった。
しかし、昔から興味のないことはとことん頭に入らない私である。
社会人になる直前に友達の家に行って、一から化粧品の何たるか(たぶん基礎的なこと)を教えてもらったのだが、全部忘れてしまった。

そもそもお肌の手入れというものに消極的なのはアトピーだからだ。
何か少しでも変なことをすると、猛烈にかゆくなるのだ。
鼻の頭がまずかゆくなり、次に額がかゆくなる。
どちらも小さな蟻が列をなして横切っていくようなかゆみがえんえん続く。
たまったものではない。
たまらずずっとかいていると、ピエロの鼻のように真っ赤になる。
やってられない。
ほんの数回経験しただけで嫌になった。

とはいえ、もういい歳である。
桃井かおりや小雪みたいにもともとの顔のつくりが素晴らしくよいわけでもない。
ドモホルンリンクルのお試しセットを請求すべきか。
いや、どうせまたカイカイになるのだ。
しかし、なんとかして現状を打破したいものだ。

そうだ。
あれがあった。
肌の弱い私と唯一相性のよかったクリームが。
興和新薬の「アノンコーワクリーム」。
しめしめ。
これで抜け駆けしてやれ。
確か数年前に買ったやつがまだあったはずだ。
底に書いてある有効期限はずいぶん過ぎてしまっているが、なんとかなるだろう。
食べ物じゃないんだし。
蓋をあける。

「こ、これは・・・」

参考資料として興和新薬に送って差し上げたいくらいそれは変質していた。

抜け駆けどころではない。
また振り出しに戻った。
by nekomachi_fumiwo | 2005-02-17 10:36 | 日記