さよなら、本屋。
2005年 02月 02日
昨日、働いていた本屋にエプロンなどの制服と保険証を返しに行った。
最後の出勤日は昨年の12月25日だったが、有休が残っていた関係で、退職日は1月31日だったのである。
エプロンに丁寧にアイロンをかけた。
思えばほとんど洗濯をしたことがなかった。
いつも大量のものをポケットに入れていたので(2004年12月26日の記事参照)、それを取り出して持って帰ってくるのがおっくうだったのである。
エプロンの前面左右にあるポケットは、ポケットの下の部分が両方とも破れてしまっていた。
エプロンの両脇にあるポケットも、ポケットの中に穴があいていた。
繕えるような穴ではなかったので、しかたなくアイロンだけかける。
エプロン以外の制服といえば白いポロシャツ。
こちらはほとんど着なかったのできれいなままであった。
襟のついた白いシャツなら何でもよかったので、自分でカッターシャツを買って着ていたのだ。
なぜならポロシャツが圧倒的に似合わなかったからである。
それは自分の思い込みではなく、たまに着ているとすこぶる不評だった。
似合う人は似合うのだが。
それからバッジ。
担当ジャンルと名前を大きな文字で書いた名札をはさんだバッジ。
名札の裏側にペリカン便の配送時間帯をメモした紙や、シャッターの鍵の暗証番号を書いた紙などもはさんでいたが、バッジの中からそれらをすべて取り出す。
バッジの裏面にはっていたジャイアンのシールもはがす。
ジャイアンはなかなかはがれなかった。
よく接客中に名札がひっくり返って、ジャイアンが見えていたことを思い出す。
就職する前から大好きな本屋だった。
ストックを開け閉めする店員を羨望のまなざしで見つめながら、あの紺色のエプロンを着て私も働きたいと思ったことを昨日のことのように思い出す。
夢じゃなく、本当に働けてよかった。
バックヤードで数人と立ち話をした。
「いつでも遊びに来て」と言ってくれたけど、たぶんもうほとんど来ることはないだろうと思った。
卒業した学校に遊びに行くのは苦手だ。
また今度ここに来るときがあるとすれば、それは不祥事がばれて(?)呼び出されるときにちがいない。
最後の出勤日は昨年の12月25日だったが、有休が残っていた関係で、退職日は1月31日だったのである。
エプロンに丁寧にアイロンをかけた。
思えばほとんど洗濯をしたことがなかった。
いつも大量のものをポケットに入れていたので(2004年12月26日の記事参照)、それを取り出して持って帰ってくるのがおっくうだったのである。
エプロンの前面左右にあるポケットは、ポケットの下の部分が両方とも破れてしまっていた。
エプロンの両脇にあるポケットも、ポケットの中に穴があいていた。
繕えるような穴ではなかったので、しかたなくアイロンだけかける。
エプロン以外の制服といえば白いポロシャツ。
こちらはほとんど着なかったのできれいなままであった。
襟のついた白いシャツなら何でもよかったので、自分でカッターシャツを買って着ていたのだ。
なぜならポロシャツが圧倒的に似合わなかったからである。
それは自分の思い込みではなく、たまに着ているとすこぶる不評だった。
似合う人は似合うのだが。
それからバッジ。
担当ジャンルと名前を大きな文字で書いた名札をはさんだバッジ。
名札の裏側にペリカン便の配送時間帯をメモした紙や、シャッターの鍵の暗証番号を書いた紙などもはさんでいたが、バッジの中からそれらをすべて取り出す。
バッジの裏面にはっていたジャイアンのシールもはがす。
ジャイアンはなかなかはがれなかった。
よく接客中に名札がひっくり返って、ジャイアンが見えていたことを思い出す。
就職する前から大好きな本屋だった。
ストックを開け閉めする店員を羨望のまなざしで見つめながら、あの紺色のエプロンを着て私も働きたいと思ったことを昨日のことのように思い出す。
夢じゃなく、本当に働けてよかった。
バックヤードで数人と立ち話をした。
「いつでも遊びに来て」と言ってくれたけど、たぶんもうほとんど来ることはないだろうと思った。
卒業した学校に遊びに行くのは苦手だ。
また今度ここに来るときがあるとすれば、それは不祥事がばれて(?)呼び出されるときにちがいない。
by nekomachi_fumiwo
| 2005-02-02 22:38
| 元書店員Nの場合