猫と相撲と文房具(ときどき野球)。猫町フミヲの妄想の日々。


by nekomachi_fumiwo

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電停。

病院の前にあるその電停から3年ぶりに空をあおいだ。
私はまたリセットしようとしている。
あのときも。
そしてそれは正しかった。
もしもあのまま流されていたら、今頃は生きてなかっただろう。
そういう恐ろしい選択を含めた人生に突き進もうとした時期があった。

病院は相変わらず私にいろいろなものをやんわりと突きつけたが、もうそういうあれこれはあまり私には通じないのだった。
そうでないとこの3年が泣く。
いろいろな人生が、思いが、価値観がうずまく待合室で、雑誌に載ったケンタロウのレシピをノートに写しながら、名前を呼ばれるまでの数時間を過ごした。

病院を出て空を見上げる。
今度はどこに行こうとしている?
行き着く先には誰が何があるのだろうか。
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by nekomachi_fumiwo | 2009-11-30 23:59 | 日記
圧倒的に平日が忙しい店なので土曜日の昨日はおだやかに時間が流れた。
この時とばかりに平日には絶対にできないような時間と手間のかかる仕事をする。

フリーペーパーのコラムの写真のために頼まれていたサンプル作り。
ゲルインクで書いた見本がいるということで、ペン先を0.25→0.28→0.3→0.38→0.4→0.5→0.7→0.8→1.0と少しずつ太くしていきながら同じ文字をえんえん書き続けるという作業をする。
考えていたよりも爆発的に時間がかかった。
普段ゲルはだいたい0.38か0.4あたりを使うので、使い慣れていない太さのものは扱いづらい。
特に細いほう。
特にP社のHITEC-C。
試し書きのぐるぐるを書く時点でインクが出てくださらないのはドウシテカナ…
このHITEC-Cのせいで、いったい何回書き直したか。
それにしても少しずつ太く、そして大きくなっていく猫町フォントはなかなか楽しいものがありました。
ゴム印を作るときの字のサイズ見本みたいな律儀さが馬鹿みたいで。
写真撮っとけばよかった。

こんなふうにペンや紙と戯れていると本当に楽しい。
レジで接客するのも本当に楽しい。
替芯を入れ替えたりするのも本当に楽しい。
買い物をしているお客さんを見ているのも本当に楽しい。
接客の合間にI先輩と替芯やボールペンの構造や紙質のマニアックすぎる話でもりあがったりするのも本当に楽しい。
そしてこういう楽しさはきちんとお客さんにも伝わって、たとえ若くもなく美しくもなく百貨店やホテルのような品のあるきちんとしたおもてなしができなくても、お客さんは楽しんでくださる。

でもだめなのだった。

最近しばしば脳裏をかすめるのはアンデルセンの「人魚姫」のワンシーンだ。
妹を救おうと髪を切って短剣を手に入れた姉たちが海面から顔を出し、人魚姫に王子を刺し殺すように懇願するシーン。
痛みも感じずにどこまでも歩いて行こうとする私の行く手には必死の形相で短剣を差し出す人々が何人かいて、あるいはそれは私が思っているよりも多いのかもしれなかった。

短剣を手にする。
その重みを感じる。
流されるであろう血を思う。

それでも私はきっと未来を切開くだろう。
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by nekomachi_fumiwo | 2009-11-29 15:14 | 日記
誰かの手がのびてきて、お互いの輪郭というか存在を確かめ合うようなあたたかい夢を見た。

昨夜、長い電話をした。
普段は立ち話程度しかしない同僚と。
他愛のない愚痴ばかりだったけど、ずいぶんと心が軽くなった。
ほめられたわけでもねぎらわれたわけでもないが、ちゃんと分かってもらえていてうれしかった。

生きることを少しさぼるとこんなに楽だったのかと思うことがたくさんある。
例えば今日はお弁当を作ることをさぼることにしたが、朝はこんなに長い。
いつもいつもだとそれも日常になってくすんでいくのだろうけど、たまにだとこんなにきらきらする。
きらきらを感じながらただささやかにすこやかに生きていけたら。

今日は秋に退職された先輩の結婚式。
矢野よりも谷繁よりも頼れる素敵なキャッチャー役の先輩だった。

末永くお幸せに。
そして私とI先輩に希望のおすそわけを。
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by nekomachi_fumiwo | 2009-11-28 11:30 | 日記

東尋坊まで何マイル?

明日は休みだったのにバイトの子が風邪で休みになり急遽出勤するはめに。
お互いさまとはいえ、嗚呼、東尋坊は遠い。
今、もっとも温泉に入る資格があるのはきっと私だ。
うわあん。
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by nekomachi_fumiwo | 2009-11-27 23:46 | 日記

逃避。

気がつけば黙り込んでいたらしい。
仕事帰りに一緒にごはんを食べながらうさむしにたくさん怒られた。
うさむしの顔がいつも以上に小さく遠くに見える。
私のことなのにどこか他人の話のようだ。

毎日毎日、いろいろなことに確実に生気を奪われていく。
それは忙しさよりもむしろ、誰かのがっかりした顔であるようだ。
なんで私のような下っ端が、業界の先輩である人たちにそんな顔をさせなければならないのだろう。
これも仕事だと言い聞かせるが、会社からするとこれは仕事ではないのだろう。

ちょっとした物音が今日は全部私への愚痴のささやき声に聞こえて、何度も耳をすました。
たとえそれが空耳でなくても、私には弁解の余地がない。
すべて本当のことだからだ。

いろいろな幻想に心を遊ばせる。
知らない町に猫を連れて行くこと、そしてそこで働くこと。
映画の主人公のように、もしも私が身軽なら。
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by nekomachi_fumiwo | 2009-11-26 23:49 | 日記

水曜日は爆発だ。





替芯(SXR-5)のことでも考えよっと。
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by nekomachi_fumiwo | 2009-11-25 23:50 | 日記
今月もまた給料日までなんとか生きていくことができてうれしい。
財布の中にいくつか残った銀色の硬貨で替芯(SXR-5.24。現在最強の替芯と思うが語り始めると長いので省略)を買い、さらに帰り道にチウハイを買った。
こんなんで十分幸せなのだ。

身分相応だなと思う。
身分相応だなと思うが、もう少し誰かの役に立ったりしたいなとも思うのだった。
具体的な方法とか、実際にそれを自分ができるのかとか、全然分からないけど。

私に何か能力とか価値とかなんかそういうものが仮にあったとして、私はそれを正しく使えているのだろうか。
やりたくないことはくっきりと見えてはいるが、やりたいことはいまいち見えて来ない人生だ。
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by nekomachi_fumiwo | 2009-11-24 23:55 | 日記
この冬初めての鍋。
ひとたび鍋の世界に足を踏み入れると春が来るまでノンストップなので、野菜売り場に積み上げられた白菜や長ネギ、あるいはしめじやえのき、「今夜はあったか〜い鍋にしませんか」のアナウンス、キムチ鍋の素的なものたちから目をそらしまくる日々だったが、もう限界だ。

引っ越しの荷づくりをしたときはまだまだうんと先のことに思えた鍋を戸棚からそっと取り出す。
新聞紙を丁寧にめくると、数年来の友が顔を出した。
今年もよろしくお願いしますとぺこり。

鍋ってカレーよりも深刻に2日目以降の方が旨い。
初回の鍋はどこかよそよそしい味がする。
が、キムチ鍋を知ってちょうど10年。
初回からこなれた味を出してやろうではないか。
ちょっと濃いかなというくらいに味噌やキムチの素を入れ、隠し味Xを投入、急ぎすぎず、じっくりと具材を重ねていく。

うまいこといきました。
初回から冬の真ん中の味がします。

これは…
ビールがいるな。
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by nekomachi_fumiwo | 2009-11-23 22:57 | 猫町フミヲの胃袋万歳!

ごほうび。

今日の毎日新聞に、「黒猫文具店」と題されたすぎなさん(やすたけまりさん)の短歌が掲載されています。


旅人用手帳売場でほんとうに旅をしてきたひとをみている

なでられたあとで夜へとすりぬける毛並のいろのインクください

名をふかく彫られるまでは消しゴムの分子くっつきあっておやすみ

サンプルの日記帳から野葡萄の蔓 抜け道はまだありますか

試し書き用紙に青く試すもの十一月の次にあるもの


ありがとうございます。
勤労感謝の日、何よりのごほうびだと思いました。

そもそもの始まりは「毎日更新されてくサンプルがあったらおもしろいと思わへん?」というI先輩の言葉。
文房具を愛しながら、書くことを愛しながら、これからもずっと長い道を歩いていこうと思いました。

黒猫文具店スタッフ猫町フミヲより。
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by nekomachi_fumiwo | 2009-11-23 16:40 | 日記

求むパトロン。

とても大切な人の恋人がとあるトラブルに巻き込まれていて、それがなんとかいい方向に向かいそうだと昨夜遅くに知った。
本当によかった。
私も何度かお会いし、一緒にあちこち連れて行ってもらったこともあるので、ひどく心配していた。
本当によかったです。

さて、「こうしちゃおれん」とばかりに再び文房具熱でギラギラし始めた猫町。
昨夜は遅くまで『NOTE & DIARY Style Book』を熟読。
ぬぬう…

文房具の好きな方は続きをどうぞ。
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by nekomachi_fumiwo | 2009-11-22 23:03 | 文房具ぶんぶん倶楽部