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猫と相撲と文房具(ときどき野球)。猫町フミヲの妄想の日々。


by nekomachi_fumiwo
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ぶた父ちゃんという神様。

昇天してしまった先代のパソコンからデータを取り出してくれたのは、うさむしのBF(ビーエフ)、ぶた父ちゃんである。
ぶた父ちゃんがいなかったら、フロッピィにもCDにも保存していなかった私の大量の雑文や作品はすべて無に帰してしまうところであった。
ぶた父ちゃんは神様です。
本当にありがとうございました。

先代と白い王子とではOSのバージョンが違うが、貧しい私は先代にナイスなソフトを買ってあげることなく、ただただテキストのみを綴るアプリケーション(Simple Text)を愛用していたので、ぶた父ちゃんが焼いていくれたCD-ROMから白い王子へのテキストデータの移行は実にスムーズに行うことができた。
質素に生活してみるものである。

というわけで、価値はないが貴重なテキストが再び私のもとに戻って来た。
その重さ合計6.2MB。
そこには先代を購入した直後からの雑文がぎっしりとつまっている。
その中身のほとんどは、ブログを始める前にお世話になっていた某掲示板へ投稿した雑文、ブログへアップした雑文、作品、だと思っていたのだが、その中身を先ほどちらと確認してみると、意外や意外、自分でも保存したことを忘れていたようなマニアックな書類が出るわ出るわ。

当時はまだブログを持っていなかったので、純粋な形での日記なんかも残っている。
私が先代を購入したのが2004年の2月17日で、↓はその日の日記。

「買ってしまった。衝動的に。高価なものを。なんと中古のノートパソコンである。
それも、こたつで日記を書いたり詩を書いたりするため『だけ』に。(以下略)」

なお、この日記はそのうち夢日記になり、しかも以前好きだった人が出て来た夢だけを綴るという恐ろしく濃い代物になっていく。
こんなものを書いていたのか・・・
しかも、猫しかいないという油断からか、夢日記は実名で綴られており、二重三重の意味で冷や汗が流れるのであった。

また、意外と多いのが、誰かに送ったメールのコピーである。
Outlookの中に埋没するのを恐れたためであろうか。
書類の中身は、ほとんどがうさむし宛に書いたもので、内容もさることながら、まだ「うさむしさん」と「さん」づけしている点に歴史を感じる。
「さん」づけしているわりにはかなり濃いことを書いていて、本屋で培った能力の一つに、「『です』『ます』や『さん』づけで話してても仲良くなれるスキル」というのがあったことなどを思い出す。
たぶん、時間をかけて考えながら書いたものなのだろうが、そこにはいろいろ重いテーマについて熱く語っている私がいた。
でもこれうさむしの「携帯」に送ったメールの控えや。
あんなちっこい画面にこんなみっしりした内容のもんを・・・
何も知らないというのは恐ろしいことである。

レアな書類はまだまだ続く。
例えば、「本を売る」と題された書類。
古本屋に売った本のリストかと思いきや、そこには専門書を売るにあたってのむちゃくちゃ熱い書店員の思いが綴られており、まさか自分が書いたんじゃ・・・と思って文末を見ると、案の定「ニャンコ堂書店N町」とあるではないか。
まさか、こんなん休みの日に書いて一人で熱くなっていたのか?と目の前が真っ白になったが、たぶんこれは何かに掲載するために書いたものだ。
とある版元が出している小冊子のようなものだったと思う。
手を抜けばいいのに、どこにも隙のない文章で、専門書担当者や版元が喜びそうなことが書いてある。
こんなに肩に力を入れて仕事してたら、そりゃ灰にもなるわ。
しみじみと不器用な自分を思うのであった。

さらに、ぎょっとしたのは「挨拶」と題された書類である。
どうも本屋を辞めたときの手紙のようなのだが、最後の日の朝礼で皆に挨拶した記憶はないから(店長が忘れていたのだ。この点に関しては店長に深く感謝している)、たぶん何か置き手紙のようなものなのだろう。
こちらもすっぽり記憶から抜け落ちており、目をむく思いであった。

『しばらくは猫とのんびり暮らします。

どうかお体を大切に。
休憩時間には大いに楽しい話をして、いい顔をしてレジに入って下さい。

お世話になりました。
さようなら。』

なんか・・・悲しい。
たぶん、これを猫町フォントで書いたのであろう。
ちょっとかなりイタい人である。
by nekomachi_fumiwo | 2007-03-27 13:00 | 日記