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猫と相撲と文房具(ときどき野球)。猫町フミヲの妄想の日々。


by nekomachi_fumiwo
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怒れる猫町。

今、猛烈に腹が立っている。
こんなにいい天気なのに、しかも今日は大安だというのに、ものすごく不愉快な出来事があったのだ。

先ほど買い物に行ったスーパーの駐輪場にて。
ある中年男性、いや、おっさんが、自転車を倒した。
だだだだだだっと自転車が将棋倒しになった。
私はもともと自転車が倒れる風景というのにとても弱い。
別にボランティア精神に満ちあふれた人間ではないが、自転車が倒れたときのみ体が反射的に動いて自転車の救出作業を手伝ってしまう。
おそらく自分が自転車を倒してしまったときのみじめさや恥ずかしさを痛烈に記憶しているためであろう。
そんなわけで今日も自分の自転車の位置とは離れていたが、転倒自転車の救出を行った。

しかし行ったのは私一人だった。
当のおっさんは知らん顔である。
倒れた自転車のカゴから道に転がり出たものを私が拾い集めているあいだに、さっさと自分の自転車を出して帰ってしまったのだ。
信じられない思いでおっさんを見ると、ものすごくきちんとした感じのおっさんだったので余計にショックを受けた。

ああ。
私が猫町父であったなら、この瞬間に大声で巻舌で怒鳴って、がつんと言ってやることができたのに。
髪がほとんどなくて丸坊主でも、その筋の人に見えるほど怖い顔をしていても、ぼろぼろの作業服を着ていても、うちの父親の方が数千倍まともな人間ではないか。

自転車を起こし終わり、茫然とペダルをこぎながら私は呪った。
さっきのおっさんに今日、大きな不幸が一つ、中くらいの不幸が二つ、小さな不幸が十個おとずれますようにと。
大きな不幸とは例えば妻からの離婚の申し出など。
中くらいの不幸とは例えば娘が援助交際をしている現場を見るなど。
小さな不幸とは箪笥の角に足の小指を思いきりぶつけたり、汚れた面を下向きにして絨毯にバターのふたを落とすなど。

大安仏滅、月の満ち欠け等を信じる非科学的人間猫町フミヲには人を呪うことくらい朝飯前だということを忘れるな(今は昼飯前だが)。
by nekomachi_fumiwo | 2005-04-17 11:48 | 日記