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猫と相撲と文房具(ときどき野球)。猫町フミヲの妄想の日々。


by nekomachi_fumiwo
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元書店員N、サイン会に行く。

昨日、お笑いコンビ・サバンナの八木真澄のサイン会に行った。
ぼくの怪獣大百科』(扶桑社)の発売記念イベントである。
サイン会には八木だけでなく相方の高橋も来ていて、両者にサインと握手をしてもらい御満悦。
サバンナは贔屓のお笑いコンビなのである。

この本は、八木が誰に見せるためでもなく手帳に描きためたオリジナルの怪獣たち(その数なんと100体!)を一冊の本にしたというもの。
本のもとになった怪獣ノートの存在は、一昨年の「オールザッツ漫才2003」の、芸人同士がお互いの秘密を暴露しあうコーナーで初めて知った。
ほんの数ページだけの紹介だったが、無茶苦茶おもしろく、何度もその部分を巻き戻して再生しては笑い転げた。
それがまさか本になるなんてとてもうれしい。
扶桑社に感謝したい。

たぶんサイン会がなくても本を買っていたと思うが、運よくサイン会で著者に会うことができて幸運だった。
八木はよくその「天然」ぶりが話題になる芸人だが、『ぼくの怪獣大百科』を読んでいると、そのセンスが底しれぬものであることを思い知らされる。
奇妙キテレツでありながら本人はいたって大真面目で、妙に人間くさく、哀しみさえ感じさせるのだ。
一見子どもの落書きのようだが、じゃあ描いてみろと言われたら絶対に誰にも描けないようなものすごい世界がそこには広がっている。
そしてそんな訳が分からない八木と15年もつきあっている高橋が、怪獣一体一体に鋭いツッコミを寄せているのもほほえましい(普段は八木がツッコミ、高橋がボケ)。
あとがきの二人の対談もとても心あたたまる。
ぜひ手元に置いておきたい一冊だ。
by nekomachi_fumiwo | 2005-02-20 12:54 | 元書店員Nの場合