猫と相撲と文房具(ときどき野球)。猫町フミヲの妄想の日々。


by nekomachi_fumiwo
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20years。

20年前の今日だった。

3時間目の保健の授業。
2階の理科教室。

座っていた位置まで覚えている。
隣の席の子の名前も。

ひどく気分が悪くて一人で席を立ったこと。
トイレに足を踏み入れた途端、力一杯顔から叩き付けられたこと。

レンズが転がってフレームがぐちゃぐちゃになった眼鏡。
汚れた制服のスカート。

保健室のドアを開けたときのシスターの驚いた顔。
さぼっていた生徒たちが皆追い出されてしまったこと。

4時間目の英語の授業は一日遅れのハロウィン。
私だけがかぼちゃのお化けを作らずじまい。

頬骨が痛かった。
前歯が痛かった。
体のあちこちがとにかく痛かった。

なのにみんな笑っていたっけ。
他のクラスからもヤジ馬が来て。
私は前歯が痛いのを我慢しながら何と答えたのだろう。

ビデオの内容は生命の誕生。
180人以上いる学年で気絶したのは私だけだった。

あれから20年。
同級生の中にはそんなビデオを見たことさえ覚えていない人もいる。

でも私は忘れてはいない。
いろんなこと、その当時考えたこと、ずっと覚えている。
気絶する直前に見た景色、帰りの電車の中から見た景色、全部覚えている。

今日、仕事をしながら時計を見て、ちょうど今頃だったなと思ったらちょっと泣きそうになった。
一人で気絶して、一人で立ち上がった20年前の私を思って。

もしもあんなことがなかったら、私は今とは違った私だったろうか。
いくつかの人生の分岐点に必ず影を落としてきたあの秋の日。

正解などどこにもない。
あるわけがない。

ただ20年間、自分自身と考え続けた軌跡がそこにあるだけだ。
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by nekomachi_fumiwo | 2011-11-02 00:21 | 日記