猫と相撲と文房具(ときどき野球)。猫町フミヲの妄想の日々。


by nekomachi_fumiwo
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風の生まれる丘。

坂道の勾配があまりにもきつくて、自転車を降りた。
向かい風も強い。
息が切れている。

以前、坂道を自転車で行く時に立ちこぎをするかしないかについて、まにすたと話したことがあった。
私は立ちこぎ派。
まにすたはどんなにきつくても立ちこぎしないらしい。
わざと涼しい顔でぎりぎりとこいで行くらしい。

以来、まにすたを真似てできるだけ頑張るようにしているのだが、今回はだめだった。
自転車を押しながら、坂の頂上を目指す。
こんな急勾配でも自転車をこいで行く人もいて、あれは自転車に何か仕掛けがあるのだろうか。

坂の頂上は公園のように開けた場所だ。
ここは「風の生まれる丘」という名の場所と知る。

美しい場所だった。
何か特徴的な建物が立っていて、うまく説明できないが、一番近いのはパルテノン神殿だ。
でも、不思議と西洋的な雰囲気はなく、日本的な趣きのある不思議な柱たち。
その柱たちが、広々と開けた空間ににょきにょきと立っている。

それを見たとき、私はこの場所が、ある人の日記に書かれた場所と知る。
その日記に付された写真にはこれと同じ柱が写ってはいなかっただろうか。

わざとじゃない。
ここに来たのは偶然だった。
(日記を見て真似っこしてここに来たと思われたら嫌だな)と思いながら、私はその景色を写真に撮ろうとする。

しかしカメラを構えながら構図を考えているうちに、どんどん日が暮れて行く。
ここは風の生まれる丘。
雲が流れる速さがそれを物語っていた。
特に強く風が巻き起こるといったわけでもないが、やはり風は確実にこの場所のどこかから生まれ、そして流れ出しているらしかった。

すっかり暗くなったので私は帰ろうとする。
なんだかよく分からないが、流れに任せるように車の同乗者を探す。

車を待ちながら、そして車に揺られながら、うさむしとメールをしている。
が、私の手は何もメールを打ってはいない。
それは脳内のやりとりであるようだった。

猫「風の生まれる丘、てところから帰るところ」
う「あ、うちらも今日そこに行った」
猫「友達と遊びに行くてゆうてたのん?」
う「そう」
猫「すごい偶然やな、だってここ遠いで」
猫「滋賀だっていろいろあるのに同じ場所って(風の生まれる丘は滋賀県にあるらしかった)」

「雨降りませんでしたね」
一緒に車に乗っていた少年に声をかけられる。
「雨?」
「あの丘は雨がよく降ることで有名なんです」

私は晴れ女。
屋久島に行ったときもそういえば一滴も雨は降らなかった。
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by nekomachi_fumiwo | 2010-10-23 23:32 | 夢日記