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猫と相撲と文房具(ときどき野球)。猫町フミヲの妄想の日々。


by nekomachi_fumiwo
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シニア休み其の壱:筋肉少女帯ライブ。

とんでもなく悲しいことや痛いことがあっても、人はある程度のことは平行してできる。
大人になって学んだことの一つだ。

ただ今「シニア休み」まっただ中。
「シニア休み」とは、GWの振替休日を5月中に使ってしまわずに、あえて休日のない6月に使おうという、年齢のいった体力のない社員向けのありがたい制度のことである。
ありがとうございます店長。

というわけで14日は筋肉少女帯のライブ(「シ−ズン2」発売記念の特別な筋少ツアー!)へ。
肉弾戦にはまったく自信がないので、うまい具合にポジションを確保できるかだけが心配だったが、最初の曲で肉たちにはじき飛ばされ、「超元気な汗まみれゾーン」と「はじけたいが体力が…ゾーン」の境目を運良く見つけ、壊れた人形のように踊り狂った。
やっぱり踊ったりがなったりしないと楽しくないですし。

ライブはとても楽しく、大真面目に「シーズン2」を聴き込んだかいあって充実していた(あとで分かったことだが、真面目に予習していたのは猫町姉妹だけであった。まにすたよ…虎町ファミリーよ…)。
贅沢を言えば、「シーズン2」というアルバム自体がミディアムなテンポのかなりポップな曲から構成されているだけに、ぐあああああと頭を振り回すような感じの曲がないのが残念というかなんというか。
もちろん曲それぞれは大槻ケンヂだなあとか筋少だなあとか思うのだけど、なんかこう黒々とした、切羽詰まった感じはなく、「詩人オウムの世界」とか「小さな恋のメロディ」とか…ああいうので頭を振り回したいのであった。

はい贅沢言いました。
ライブは楽しかったです。
「イワンのばか」もやってくれたし、「サンフランシスコ」も「釈迦」もやってくれた。
この3曲が全部そろってないと嫌なんや!
どれも同じ密度で愛してるんや!
「これでいいのだ」もやってくれたし「日本印度化計画」もやってくれたし、「踊るダメ人間」もやってくれた。
なんて素晴らしいんだ。

でも一番感動したのはアンコールの「ゴーゴー蟲娘」。
イントロが始まってヤッホーとまさに飛び跳ねたのは私の周りでは私だけだったと思う。
あれは大槻ケンヂのエッセイに出てくるのにいざ聴こうとしたらレアなCDにしか入ってない曲で、比較的お金持ちだった書店員時代にオークションで買ったのだった。
もうくねくね踊りたくなるような曲でほんまにまさかやってくれるとは思わなかったので、猛烈にうれしかった。

大槻ケンヂは何年たってもかっこいいし、いい人だし、楽しい人だし、なんでもっと世間は騒がないんだろう。
筋肉少女帯はあえて私が言うのもおこがましいくらいとにかく音楽がよくて、一度あれを聴いてしまうと、たいていのものは物足りなく思えてしまう。
何も知らない私は、ライブビデオ等でギターを弾いている人をまじまじと見たのが橘高氏が最初だったので、ギターというのはああいうふうに左手をぴらぴらとすごい早さで動かしながら弾くものかと思ったが、どうも違うようだ。
大槻ケンヂの詩だけがあるいわゆるフツーのバンドでもだめで、筋少の音楽にフツーのロックな詩やメタルな詩がくっついたバンドでもだめだ。

同時代に存在できて、短い時間でも世界を共有できて、本当によかったと心から思えるバンドだ。
by nekomachi_fumiwo | 2009-06-16 23:48 | 日記