猫と相撲と文房具(ときどき野球)。猫町フミヲの妄想の日々。


by nekomachi_fumiwo
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自由って素晴らしい。

前日にその人の親分(?)を心理的に追いつめ自殺に追いやった罪で、私はその人に強く咎められ、つかみかかられ(このあたり記憶なし)、気づいたらその人を殺してしまっている(殺し方の記憶もなし。絞殺?)。

本来ならすぐに警察に連行されるはずが、中途半端に2、3日の猶予がある。
何度確認しても罪を犯したことだけは消えない。
(おそらく私の罪が公表され)いろいろな人からコメントが届く。
「(人を殺したりしていたらいつもと違うかと思いきや)直前まであなたの文章は変わらずあなたらしかったですね」(byまつきょうこさん)
また、職場のI先輩からは刑務所での振る舞い方を詳しく教えられる(風呂での所作など。体の洗い方、洗える(ゴシゴシする)回数が体の部位ごとに決まっているが(ワキは2回など)、教官(?)から見えないところもあるのでここは適当にごまかせるとか)。

それを聞いて私は刑務所での生活に思いをはせる。
100%いじめられるだろうとか、アトピーの薬をどうしようとか、洗顔後の化粧水さえつけられないのかとか、裁判のときに皆が着ているスウェットみたいなのは差し入れなのか最初から持って行くのかとか、それよりもう好きなときに手紙が書けないなあとか、いや獄中手記というのが存在するし、獄中からの手紙というのもあるからきっと書けるのだろうが検閲があるのか、こんなことならうさむしやI先輩と冗談でも暗号を作っておくんだった、いや手紙よりもむしろ普段の生活の中でパッと思いついたことを妄想ノートに書けないのが何よりの苦痛や、最後にシャバで使ってみたかった文房具とかって案外ないけど(筆記具&紙製品とも)、どんなぼろいノートでもそれが身近にないのはつらすぎる、I先輩、結局核心はそこですよ、より身近であることですよ、などとつらつら考える。




事件が起きてから何度か眠り、目覚め、そのたびに夢であることを祈るがどうしても夢ではない。
私は未成年なのか、それともそういう類いの犯罪なのか、臨床心理士か精神科医との面接が決まる。
私は依然として働いていて、「あー金曜日は20:00あがりなんでそれ以降なら…」などと電話で答えている。
それよりも私は心理学科時代にその先生の本を読んだことがあり、(あーあ…まさかこういうことで実際に面接されることになるとは…)と思っている。

そして心理学全般に思いをはせる。
今から行われるであろう各種心理テストの予想がつく→うんざり。
私の普段の人柄や今までの業績をそれらしく分析される→うんざり。

それよりもむしろ私をハッとさせたのは、臨床心理学的な側面ではなく、フォレンシックサイコロジー(邦訳は司法心理学だったか?)的な側面であった。
フォールスメモリー(偽りの記憶)とか供述心理学とか。
初期の段階で事実をきちんと不動のものとして語っておかないと、誘導尋問とか、誘導されていなくても何度も同じことを繰り返し聞かれただけで容易に記憶は変容する。
そのためにも事実を冷静に客観的に科学的に取り出さなくては。
本気で事件の記憶をたどろうとする。

そうこうしているうちに、私がその人に300億円の借金があったことが分かり、その人(中年のおっさん)には扶養家族がいて、そういう点からも私がその人を殺した罪はとてつもなく重く、軽く見積もっても懲役74年、死刑もありうるという情報を耳にしてしまう。
「死刑」と聞いて、あー…普段私が(なんで死刑囚はもっとバンバン死刑にされへんのやろ)と思っているあの「死刑」かあ…「相棒」とかでしか見たことないけどバンッて床板が抜けるやつかあ…と恐ろしくなりつつも、別にええし、さっさとやってくれ(刑務所での集団行動の方が嫌じゃ)とも思う。

が、やはりそこは人間、無意識に自分を守るような記憶のたどり方をしてしまい(何とか罪を軽くしようと)、そんな自分に葛藤する。
そこで今まで思い出せたところまでを母親に訥々と語るが、
「ハンッ。そんなことここだけで言いよ。取り調べで言うても笑いもんやし」
と、すでに犯罪者になった娘の言うことなどどうでもよい、面倒にまきこみやがって、という嫌悪感をあらわにされ、(そらそうか…)とへこむ。

ホテルの一室のようなところで兄と妹と別れる。
いよいよ司直の手にゆだねられる時が来たのだ。

兄と抱き合う(が兄ではない)。
なんか小さい人(知らない人)。
妹と抱き合う(が妹ではない)。
抱き合っているのにすきまがあるのが気になる。

抱き合い、別れを惜しみながら、懲役何年になるんかは分からんが次会うのは相当先、完全におばさんかおばあさんになってるなあ…刑務所かあ…ミシンかあ…

目が覚める。
誰も殺めていなかったことに心底ほっとする。

自由って素晴らしい。
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by nekomachi_fumiwo | 2009-04-12 23:37 | 夢日記